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「ファイナンスの多様化が未来の選択肢を広げてくれる」株式会社STANDS

株式会社STANDS 様
※本事例は2025年3月時点での情報となっております
WebサービスのUI/UXを改善し、利活用を促進するSaaS「Onboarding(オンボーディング)」を開発・提供する株式会社STANDS。Flex Capitalはこれまで、2度にわたり、RBFとベンチャーデットを提供し、成長を後押ししています。STANDS社にとってこのファイナンスはどのように活用されたのか。今回は、STANDSの代表取締役の露木 諒さんにお話を伺いました。

目次

「理想の体験」を届けるために、AI×ノーコードで課題を解決

ーー まずはSTANDSの事業概要や創業の背景を教えてください。

STANDS 露木さん(以下、敬称略)

「Onboarding(オンボーディング)」というAI SaaSを提供しています。既存のWebサイトにJavaScriptのタグを埋め込むだけで、購買や予約、申し込みといったユーザーアクションをスムーズにサポートする“AIガイド”を表示できる仕組みです。いわば、既存サイトのUXをノーコードで劇的に改善できるソリューションです。

東京電力の契約申込フォームやANAの複雑な旅行予約導線の改善など、大手企業にも幅広くご導入いただいています。最近はtoCサービスへの導入も増えていますが、もともとはBtoBのSaaS企業、例えばHRMOSさんやリクルートのAirシリーズなどへの導入が進んでいました。

創業は2018年。当時、私はSaaS企業でエンジニアからキャリアをスタートし、営業や新規事業も経験した上で独立しました。エンジニアとして「自分たちのプロダクトが使いづらいせいで解約される」「機能数では勝っているのにUI/UXで負ける」といった経験があり、非常に悔しい想いをしました。

そこから「どれだけ良い機能があっても、ユーザーに伝わる体験になっていなければ意味がない」と痛感するとともに、どの会社もエンジニア不足の中でサービスの改善スピードが上がらないという根源的な課題を持っていると気づき、この事業を立ち上げました。

  • 露木 諒さん(株式会社STANDS代表)
  • 2010年に株式会社PLAYに入社。テレビ局やコンテンツホルダー向けに、動画配信のSaaS・システム開発事業を展開。エンジニア、プロジェクトマネージャー、セールス、事業企画など様々な職種を経験。事業拡大に貢献する中で、Exit(売却)までの変化やスピード感を体感。2018年にSTANDSを創業し、代表とプロダクトオーナーを兼任。

小さく始めて信頼を積み重ねるエンタープライズ攻略

ーー 導入事例を見るとエンタープライズの開拓がうまくいっている印象です。そこまでたどり着くのは相当大変ではありませんでしたか?

露木

ご認識の通り、エンタープライズの開拓は確かにハードルが高いのですが、私たちの強みは「まずはスモールスタートができる」点です。最初はAIガイドのような小さな導入から始めて、PoCで成果が出たら本格的に全体改善の話につなげる。導入後は信頼を積み上げながら、他部署や関連サービスへと展開していく形となっています。

ーー なるほど。初期導入の柔軟性が、信頼と拡張の種になってるわけですね。

露木

PoCは基本的に有償でお願いしており、その段階で費用対効果をしっかり可視化しています。おかげさまで導入後の成果に納得いただき、結果として他部署への導入が自然に増えてきています。最近は既存のお客様からの紹介やリピートの引き合いも増えており、ありがたい悲鳴があがっている状況です。

成長を支える「調達の選択肢」──ファイナンスの多様化が経営の安心感に

ーー 資金調達についてもお聞きしたいのですが、STANDSの場合、エクイティ調達一辺倒ではなく、デット調達も選択肢にされてます。その背景にはどのような考えがあったのでしょうか?

露木

創業当初はやはりエクイティ調達中心で考えていました。でも資本市場の環境が大きく変化する中で、「最適な性質の資金を、最適なタイミングで選ぶ」ことが重要だと実感しました。

エクイティ調達はもちろん必要なタイミングでは使いますが、既存事業のグロースにはスピード感と柔軟性のある資金が有効だと思っています。特に私たちの場合、大手のお客さまから前払いでご契約いただけるケースが多く、キャッシュフローの見通しが立てやすい状況にあります。そうなると、マーケティングへの投資や採用のための運転資金に関しては、RBF(Revenue Based Finance)やデット調達でも十分機能すると思っています。

ーー その選択肢を持てることが、経営の自由度や心理的な安心感につながりますね。

露木

そう思います。実際、Flex Capitalとの取引を通じて、RBFのスピード感や柔軟さを実感しました。審査も非常にスムーズで、2回目にはベンチャーデットでの調達となりましたが、変わらぬスピード感で動けたことが事業成長に直結しました。

ーー Flex Capitalを2度ご利用頂いていますが、それぞれの資金調達に至った背景などを教えてください。

露木

1回目の実行前は現金残高が少し心許ない状況で、次の調達までのブリッジができればという状況でした。RBFにて提案いただきましたが、正直、資金調達の選択肢としてはそれ一択という状況であったと記憶しています。おかげさまで、その後、金融機関からも追加で借入ができ、さらに結果としてエコノミクスが合ってきました。2回目については、事業の進捗をより加速させるという意味合いで、ベンチャーデットでの調達をさせていただきましたが、エコノミクスが合うことは証明されていたので、これは大丈夫との思いで進めました。

ーー ありがとうございます。利用いただいたFlex Capitalへのフィードバックをいただければと思います。

露木

他のスタートアップの方々も仰っていると思いますが、もう記憶があまりないぐらい本当にスムーズな審査だったと思います。また、2回目の融資実行の際には、手続きまわりも含めて丁寧にサポートいただいたところなどもありがたかったです。

今後の展望と、目指す姿

ーー 最後に、今後の事業展望を教えてください。

露木

引き続き、トラフィックの多い大手企業への導入を進めていく方針です。課題解決ができる業界は幅広くあると考えていて、特にSaaS、旅行、人材、EC、インフラなどに注力しています。

また、現在のガイド×AI機能に加えて、「どこを改善すべきか」といったリサーチや品質管理領域に関する新しいAIプロダクトも検討中です。将来的には、すべてがAIドリブンで動くようなUX改善プラットフォームを目指しています。ご興味ある法人様はお気軽にお問い合わせください。

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また採用も常時進めておりますので、ご興味持った方は以下よりお気軽にご応募ください。

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ーー 本日はありがとうございました。STANDS社の今後の発展を応援しております!

 

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