TOP ご利用事例 「売れるほど苦しくなる」資金繰りの課題を、「仕入れの後払い」で解決。

「売れるほど苦しくなる」資金繰りの課題を、「仕入れの後払い」で解決。

株式会社アウトプラス 様
岡山県に本社を置き、全国へ中古車販売サービス「クルマ王」を展開する株式会社アウトプラス。同社は「ローン審査に通りにくい層」向けに、GPS機能付きのIoTデバイスの活用による信用補完により審査通過率を改善し、車を必要とする人々に移動の自由を届けています。急速な成長を続け、200%以上の年次成長率を維持する中で直面した「売上増加に伴うキャッシュフローのひっ迫」という課題。今回は、代表取締役の江本さん(以下、敬称略)に、その課題をFlex Capital Invoiceによってどのように解決したのか、導入の経緯から実際の活用方法、さらには今後の展望について詳しく伺いました。

目次

事業概要と課題意識

―― まず、貴社の事業概要について教えてください。
江本:
当社は「ローンの審査が通りにくい方々」に向けた中古車販売事業を展開しています。通常、自動車ローンは金融機関による厳格な審査があり、過去に信用情報に問題があった方や、収入が不安定な方などはローンを組むことができず、車の購入を諦めざるを得ないケースも少なくありません。特に地方においては車が生活インフラとして不可欠であり、車を持てないことで通勤や生活圏が制限され、雇用機会にも影響を与えてしまう現実があります。

そこで当社は、GPS機能付きのIoTデバイスを車両に設置することで、支払い遅延時には車両の位置を正確に把握し、必要に応じて迅速に回収ができるシステムを構築しています。これにより、債権回収の確実性を高め、通常のローン会社が支援困難な層にもサービスを提供できるよう信用リスクをコントロールしています。その結果、これまでローンが通らなかった方々でも車の所有が可能になり、移動手段を得ることで生活の質を高めることを実現しています。

  • 江本侑哉 | 株式会社アウトプラス 代表取締役
  • 20歳で起業。ECサイトの運営にて複数社を創業・M&A売却を経験した後、株式会社アウトプラスを創業。

■ クルマ王公式サイト

―― 現在の売上規模や事業成長についても教えてください。
江本:
創業から着実に事業を伸ばしてきましたが、特にこの3年間は飛躍的な成長を遂げており、年平均で200%以上の売上成長率を記録しています。今期は売上高10億円を目標に掲げており、既に月間70〜80台の車両販売実績があります。拠点についても、岡山本社を中心としながら大阪・難波にも展開し、全国のお客さまからのお問い合わせや販売ニーズに応えられる体制を整備しています。

また、急成長に合わせて社内の人員も計画的に拡充しており、現場スタッフの増員だけでなく、将来の事業拡大を見据えた幹部候補の採用や育成にも積極的に取り組んでいます。

―― その中で、どのような資金繰りの課題がありましたか。
江本:
中古車販売ビジネスでは、車両の仕入れから販売、納車・名義変更・車検証発行を経て入金に至るまでに、構造的に1〜2ヶ月のタイムラグが発生します。

具体的には、当社のように1台あたり平均100万円の車を月80台扱うビジネスでは、単純計算で約8,000万円もの資金が必要になります。この資金は、車両を仕入れて在庫として保有する間や、販売後に代金が実際に入金されるまでの間、常に拘束されている状態です。事業が順調に成長すれば成長するほど、仕入れ台数や在庫数が増えるため、必要資金は拡大し、この運転資金の確保が重大な経営課題となっていました

銀行融資も積極的に活用していますが、与信審査のプロセスや実行までの時間を考慮すると、市場での迅速な仕入れ判断に柔軟に対応するには限界があります。そのため、従来の融資に加えて、より機動的に活用できる補完的な資金調達手段が必要だと強く感じていました。

Flex Capital Invoiceの導入背景

―― Flex Capital Invoiceを知ったきっかけは何でしょうか。
江本:
ある経営者仲間から「中小企業やスタートアップ向けの新しい資金調達サービスがある」と具体的に紹介を受けたことがきっかけでした。サービス内容について説明いただき、自社の資金繰り課題に照らし合わせて検討してみると、中古車ビジネス特有の仕入れから入金までの期間をカバーできる仕組みとして、大きな可能性を感じました。

特に、Flex Capital Invoiceが提供する「支払いを後払いかつ分割にできる」という柔軟性は非常に魅力的でした。さらに、手数料水準も他の資金調達手段と比較して合理的だと判断できたことが決め手となりました。

―― Flex Capital Invoiceの導入に際して、ご案内から審査・実行に至るまでの一連の流れはいかがでしたか。
江本:
Flex Capitalの担当の方から事前に丁寧に説明いただいたことで、コスト面での納得感を得ることができ、安心感が増したと記憶しています。また、導入プロセスの簡便さには驚きました。従来の金融サービスでよくある複雑な書類手続きとは異なり、ほぼ全ての手続きがオンライン上で完結し、必要書類の提出もドラッグ&ドロップで簡単に対応できました。この手続きの簡素さと迅速さは、特に私たちのように日々の業務に追われる成長企業にとって、非常に大きなメリットです。こうした導入障壁の低さは、金融サービスの活用に慣れていない企業にとっても大きな後押しになると実感しています。

実際の活用とその効果

―― 現在はどのようにFlex Capital Invoiceを活用されていますか。
江本:
最も重要な活用方法は、車両仕入れ資金の最適化です。当社のビジネスサイクルでは、車を仕入れてから販売、名義変更や納車を経て、最終的に売上金を回収するまでに1〜2ヶ月のタイムラグが生じます。この期間は資金が固定化され、追加の車両仕入れ機会があっても資金不足で対応できないというジレンマを抱えていました。

Flex Capital Invoiceを導入後は、このような資金循環の課題が劇的に改善されました。特に大きなメリットを感じているのが、分割払い機能による資金配分の最適化です。例えば、100万円の車両購入費を一括で支払う必要があった従来のやり方から、25万円ずつ4回の分割払いに変更できることで、残りの75万円を他の有望な車両仕入れに即座に再投資することが可能になりました。
これは単に資金繰りを改善するだけでなく、市場での好機を逃さず、より積極的に事業を拡大できる「攻めの経営」を実現する戦略的ツールとして機能しています。結果として、同じ資金でより多くの販売機会を獲得できるようになり、ビジネスの成長速度そのものが加速しました。

―― サービス導入によって、経営判断に変化はありましたか。
江本:
明らかな変化を実感しています。導入前は「今月は手元資金がギリギリだから、この魅力的な仕入れ機会は見送らざるを得ない」といった消極的な判断を余儀なくされる場面が頻繁にありました。しかし、現在では、資金の余裕が生まれたことで「良い車両があれば、他の支出と時期が重なっても積極的に仕入れる」という前向きな経営判断ができるようになりました。

この変化は仕入れ判断だけにとどまらず、マーケティングや在庫戦略全体にも好影響を与えています。具体例を挙げると、TikTokでの広告プロモーションを強化したいタイミングと、市場での良質な車両の仕入れ機会が重なったとしても、以前のように「どちらかを選ぶ」という二者択一を迫られることがなくなりました。結果として、販売機会の最大化と売上増加の好循環が自然と生まれるようになっています。資金の流動性が高まったことで、経営全体の意思決定の質が向上したと感じています。

―― 他にどのような効果を感じていますか。
江本:
まず、直接的な効果として、キャッシュフローが安定したことによる経営上の安心感は非常に大きいです。しかし、それ以上に価値を感じているのは「組織として戦略的に攻めの姿勢で事業展開できる体制が整った」という実感です。これまで資金の制約で躊躇していた新規採用や大阪への拠点拡大といった中長期的な成長投資も、より確信を持って進められるようになりました。Flex Capitalの存在が、こうした大きな意思決定の際の心理的・実務的な後押しになっています。

さらに見落とせないのは、銀行口座の残高推移が安定することで、金融機関からの信用評価にもプラスの影響が生じている点です。特に私たちのような、継続的に仕入れを行いながら急成長を目指すビジネスモデルにおいては、資金調達の多様性と柔軟性こそが市場での競争優位性を左右します。

そういった意味で、Flex Capital Invoiceは単に請求書の後払いを可能にするサービスではなく、当社の成長戦略を支える重要なインフラストラクチャーとして機能しています。言わば「事業成長の不可欠な一部」として、日々の経営判断に組み込まれています。

今後の展望とFlex Capitalへの期待

―― 今後の事業展開について教えてください。
江本:
中長期的な成長戦略として、現在の直営販売モデルに加え、フランチャイズ(FC)展開を本格化させる計画を進めています。私たちが培ってきた独自の販売モデルや与信管理ノウハウを地域の事業者と共有し、各地域の特性に合わせた中古車提供を広げていくことで、より多くの方に「車を持つ自由」を届けたいという企業ミッションの実現を目指しています。すでに複数の企業からFC加盟に関する具体的な打診をいただいており、これに応えるべく社内体制の強化や、加盟店向け教育・サポートプログラムの整備に着手しています。

地理的な展開においても、現在の岡山本社・大阪拠点に続き、首都圏への進出を積極的に検討しています。首都圏に拠点を構えることは、FC加盟を検討する企業との商談機会の創出だけでなく、優秀な人材の採用や全国的なブランド認知拡大においても大きな戦略的意義があると考えています。

こうした多方面での事業拡大を実現していくためには、従来以上に迅速かつ柔軟な資金調達の仕組みが不可欠です。単に資金枠があるというだけでなく、「必要なタイミングで、適切な金額を、過度な負担なく調達できること」が、成長フェーズにある企業の意思決定スピードと精度を左右すると実感しています

―― Flex Capitalに対する今後の期待をお聞かせください。
江本:
Flex Capitalには、すでに従来の金融機関では得られない柔軟な資金支援をいただいており、当社の急成長を支える「経営の伴走者」とも言える存在価値があります。数字だけでは測れない事業の可能性を理解し、成長フェーズに応じた最適な資金調達方法を提案いただけることは、特に急成長するスタートアップにとって非常に貴重です。今後の事業拡大フェーズを見据えると、当社のビジネスモデルや成長速度をさらに深く理解いただいた上での与信設計や、仕入規模の拡大に合わせた利用枠の段階的な引き上げなど、より踏み込んだ支援を期待しています。

―― 本日はありがとうございました!

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