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財務戦略に新たな選択肢を。五常・アンド・カンパニーCFOが語るFlex Capital導入の狙い

五常・アンド・カンパニー株式会社 様
五常・アンド・カンパニー株式会社は、途上国におけるマイクロファイナンス事業を、現地金融機関への出資および経営支援を通じて行う企業です。同社は、「民間版の世界銀行」を目指すことを掲げ、ミッションに共感する投資家の資金を途上国の低所得者層へ届ける金融インフラの構築を通じ、金融包摂を推進してきました。
事業拡大が進み、各国のグループ会社への出資や融資をより機動的に行うため、従来の銀行融資に加えて柔軟な資金調達手段を検討する必要が生じていました。そうした背景から導入したのがFlex Capitalです。柔軟な審査によるスピード感のある資金確保が可能なFlex Capitalの利用を通じて、財務戦略の選択肢をどのように広げていったのか。導入に至った経緯や活用の実感について、執行役CFOの堅田さんに話を伺いました。

目次

「民間版の世界銀行」を目指す構想のもと、途上国に金融包摂を届ける

ーー 事業内容と、五常・アンド・カンパニーが果たす役割について教えてください。

当社は、金融包摂に取り組む事業者を束ねる持株会社として、グループ会社を通じて途上国の低所得者層への融資を中心とした金融サービスの提供を行っています。投資家から調達した資金を活用し、各国でマイクロファイナンス事業を展開する事業者の設立や出資・買収を行い、その後の事業拡大まで一貫して支援している点が特徴です。
創設から掲げているのが、「民間版の世界銀行」を目指すという構想です。先進国で運用先を探している資金を、途上国で資金を必要としている人々へ、できるだけ摩擦なく届ける。そのための“滑らかな土管”のような金融インフラを構築することが、私たちの役割だと考えています。誰もが当たり前に金融サービスを利用できる状態をつくることが、事業の根幹にあります。

ーー 経営やオペレーションにおいて、重視している考え方は何でしょうか?

当社では、儒教の徳目である五常とギリシャ哲学の価値観である真・善・美をベースにした価値観を行動原理として大切にしています。「仁・義・礼・知・信」といった考え方をそのまま掲げるのではなく、経営や現場のオペレーションに応じて取り入れている点が特徴です。
具体的には、対面での信頼関係を重視する伝統的なグループ連帯保証などの仕組みを維持しながら、QRコード決済やタブレット端末によるローン申し込みなど、デジタル技術を積極的に導入しています。いわば、アナログとデジタルを組み合わせたハイブリッドな運営です。その結果、ペーパーレス化やキャッシュレス化が進み、不正防止や審査スピードの向上に加え、商圏の拡大にもつながっています。

  • 堅田 航平 | 五常・アンド・カンパニー株式会社 取締役 執行役CFO
  • 投資銀行でのM&Aアドバイザリー業務を経て、ライフネット生命保険株式会社CFO、スマートニュース株式会社執行役員などを歴任。2019年に五常・アンド・カンパニーへ参画。現在はCFOとして、ファイナンス(デット・エクイティ両面の資金調達)、IR、法務・コンプライアンス、経理・財務報告、FP&Aの各部門を統括。
  • https://gojo.co/landing-page-jp

 

資金調達を「原材料」と捉え、経営の機動力を高める選択

ーー Flex Capitalを知ったきっかけについて教えてください。

日本生命さまからのご紹介が最初のきっかけです。以前からお付き合いのあったご担当者の方より、子会社であるニッセイ・キャピタルの出資先として非常に興味深い会社があると伺いました。
私自身、新しい金融サービスには強い関心を持っていましたし、Flex Capitalさまの創業メンバーが金融業界の第一線で経験を積んできたプロフェッショナルである点にも惹かれました。理念と実際のサービス設計の両面で、いまの日本に必要とされる取り組みだと感じ、一度直接話を聞いてみたいと思ったのが最初の接点です。

ーー Flex Capitalによる融資を選択した理由は何でしょうか?

資金調達手段を戦略的に多様化し、機動的な経営を支えるための手元流動性を確保したいと考えたからです。当社にとって資金は、事業を拡大するための「原材料」のような存在であり、調達の選択肢が多いほど経営の柔軟性は高まります。
銀行融資は引き続き重要な手段である一方、使途や条件が明確に定められるケースも少なくありません。その点、Flex Capitalの融資は、投資やグループ会社への転貸など、より自由度の高い資金として活用できる点が当社のニーズと合致していました。

データをありのまま開示し、柔軟かつ迅速な審査で資金を確保

ーー 融資審査のプロセスで、特に印象に残っている点は何でしょうか?

会計システムの「生」のデータを提供し、それを確認してもらうという点が、非常に新鮮でした。これまでは、人が見やすい形に加工した試算表などを提出するのが一般的でしたが、Flex Capitalでは導入している会計ソフトの情報をそのまま確認いただきました。
いわば「鍵を渡して、家の中をそのまま見てもらう」ような進め方で、情報開示の透明性が高いと感じました。ただ、当社は持株会社ということもあり単体の会計データに依拠した、システムによる自動与信だけでは判断が難しい側面もあったと思います。その点においても、担当者の方が柔軟に情報を整理し、銀行融資に近いヒアリングを組み合わせたハイブリッドな判断をしてくださった点に、プロフェッショナルとしての対応力を感じました。

ーー 融資条件の調整は、どのように進められましたか?

当時の当社の状況を踏まえ、融資額・期間・コストのバランスを非常に柔軟に調整していただきました。最終的には、融資金額を一部調整する代わりに、コストを考慮しつつ融資期間を延ばすという形で合意しています。
当社としては、一定のコスト増を許容してでも、手元流動性を長めに確保したい局面でした。その意図を汲み取ったうえで、代替案を提示し、スピーディーに意思決定してもらえた点は非常にありがたかったです。画一的な条件提示ではなく、実態に即した解決策を一緒に考えてもらえる柔軟性もありました。

ーー 初回面談から送金までのスピードや利便性は、どのように感じていますか?

当社のように事業構造が特殊なケースに対しても、システム評価に固執せず、柔軟に向き合っていただけた点が最も印象に残っています。正直なところ、Flex Capitalさまの標準的な与信モデルでは判断が難しく、融資対象から外れても不思議ではない状況だったと思います。
しかしそこを理由に線を引くのではなく、丁寧なヒアリングを通じて事業実態を把握しようとする「ハイブリッド」な判断手法で対応してくださいました。方針が固まってから送金に至るまでのスピード感や、オンラインで完結するモダンな融資手続きも含め、デット調達における新しい選択肢を体感できたと感じています。

ーー 担当者とのコミュニケーションを通じて、どのような印象を持たれましたか?

金融分野のバックグラウンドを持つプロフェッショナルが揃っているという安心感がありました。実際にメガバンク出身の方もいらっしゃり、当社の事業特性や複雑な財務状況を前提にしたうえで判断されていることが伝わってきます。
数値だけを機械的に評価するのではなく、事業の本質に目を向けようとする姿勢が一貫していました。単発の取引にとどまらず、情報をオープンにしながら信頼関係を築いていける、長期的な視点で向き合えるパートナーだと感じています。

テクノロジーの力で金融の課題を解き、スタートアップの成長を支えるパートナーへ

ーー 今後、Flex Capitalをどのように活用していきたいとお考えですか?

今回の融資をきっかけに、継続的なパートナーシップを築いていきたいと考えています。実際に、定量的な情報を共有・報告するための型も整い、双方の理解を深める土台ができました。
当社は、一度関係が始まれば情報を極力オープンにする姿勢を大切にしています。事業への理解が深まるほど、より適切な資金提供の形を共に模索できるはずです。今後、事業成長に応じて新たな資金ニーズが生じた際には、引き続き活用を検討していきたいと考えています。

ーー Flex Capitalはどのような経営者や財務担当者に有効な選択肢だと思われますか?

成長フェーズにあるスタートアップの経営者やCFOの方々にとって、非常に相性の良いサービスだと思います。スタートアップの共通の経営課題は「人」と「資金」に集約されがちで、なかでも資金繰りは精神的な負荷を伴います。
そうした中で、Flex Capitalのように「スピード」と「柔軟性」を兼ね備えた調達手段があることは、経営の選択肢を広げる大きな支えになります。現場で感じているものの言語化しきれないニーズに対し、テクノロジーと金融の専門性を掛け合わせて応えてくれる点は、同じ立場の方々にも勧められる理由です。

ーー Flex Capital、そして日本のFintech業界全体に期待することを教えてください。

多くの人が潜在的に求めていながら、これまで形になってこなかった金融サービスを、今後も生み出していってほしいと期待しています。日本の金融サービスは利便性が高い一方で、スタートアップや中小企業のファイナンスには、まだ改善の余地があるのではないでしょうか。
テクノロジーを最大限に活用し、「まさにこれを待っていた」と感じられる選択肢が増えることで、挑戦する企業がより成長しやすい環境が整っていくはずです。当社としても、日本で調達した資金を途上国へ届ける金融インフラを担い金融包摂を世界に広げる存在として、同じ方向を目指す仲間とともに、より良い未来を築いていきたいと考えています。

 

ーー 本日は大変にありがとうございました。

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