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「大きな規模の融資がスピーディーに進んだ」株式会社クラス

株式会社クラス 様

目次

株式会社クラス様について

「“暮らす”を自由に、軽やかに」をVisionに掲げ、家電と家具のレンタル・サブスク「CLAS」を運営する株式会社クラス(以下、クラス)。

現代社会は、ライフスタイルの変化のスピードや家具・家電の低コスト化に伴い、粗大ごみとして捨てるサイクルがより早くなっていると言われています。クラスでは、オンラインで家具や家電を中心とした耐久消費財のレンタルができ、気になるアイテムを買わずに月額の定額料金で利用することができます。

家具・家電レンタル事業を通じ、循環型の「所有しない利用」を推し進め、サステナブルな「持たない、捨てない社会」の実現を目指すクラス。

今回はクラスで財務を担当されている原さんにインタビューし、「クラスのデット調達の狙い」や「なぜFlex Capitalを利用しようと思ったのか?」についてお伺いします。

  • 株式会社クラス 戦略財務本部長
    原 巧
    慶應義塾大学卒業後、London School of Economics (LSE)社会学部修士課程に留学。在学中に外資系投資銀行の香港支店及び東京支店にて投資銀行部門の長期インターンを経験。帰国後は新卒で投資ファンドに入社。その後、外資系コンサル、事業会社(スタートアップ含む)にてCFO、社長室長等を歴任

「実際に使える金額」を意識しておこなったデット調達

– 今回デット調達をされようと思った背景や狙いについて教えてください。

原さん:
目的は「次のエクイティ調達に備えるため」です。
市場環境が悪くなっている中、現在のスタートアップ投資は非常にセレクティブになっているかつ、成長していても第三者割当増資による資金調達が企業価値評価的に難しい状況になっていると思います。そういった市場環境に今のうちから備えておく目的で、デット調達と売掛債権の流動化(アセットファイナンス)を計画しました。

次のエクイティでの資金調達までに、デットで調達した資金を活用し運転資本とすることで、KPIをより伸ばしておきたい。そのためには実際に活用できる金額として一定の規模、デットで資金調達をする必要があると考えて動いていました。

結果的にはFlex Capitalや銀行からのデットファイナンスと売掛債権の流動化を組み合わせ、総額19億円の資金調達を行うことができました。

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– 今回デット調達で大変だったポイントはありますか?

原さん:
デットファイナンスについては、銀行からの融資とノンバンクからの融資双方で動いていたのですが、双方とも当社のニーズと合致する金融機関が少なく、その点は大変でした。

銀行融資に関しては、金利はFlex Capitalや他のノンバンクに比べると低水準である一方、多くのコベナンツ(財務制限条項)がついており、実際の利用には一定の制限がかかってしまう点が難しかったです。例えば、スタートアップだと純資産額相当額しか実際に借入を実行できないようなコベナンツがついているケースが多いと聞いています。
スタートアップは赤字を掘って事業規模を拡大させることが多く、事業規模が拡大するにつれて、コベナンツの制約により融資として使える金額が減ってしまう等、使い勝手が悪くなってしまうケースがあります。

また、ノンバンクに関してはコベナンツなどは複雑ではないものの、ご提案いただく融資の金額がどうしても小さくなってしまうため、我々のニーズと合致しないケースがほとんどでした。

大きな規模の融資がスピーディーに進んだFlex Capitalからの調達

– 昨年(2022年)Flex Capitalのベンチャーデットをご利用いただきましたが、何が決め手になったのでしょうか?

原さん:
条件が我々の求めるものと合致していたことが利用の決め手です。
金利や手数料などの条件面、融資金額の規模などから比較したところ、Flex Capitalは当社のニーズを全て満たしていたため利用させていただくことにしました。

金利などの条件面は同水準の提案をいただいたノンバンクの会社もあったのですが、融資金額が我々が求める規模よりは小さく、ノンバンクではFlex Capital一択でした。

– Flex Capitalの面談や審査など、ご利用体験としてはいかがでしたか?

原さん:
面談・審査から融資にいたるまでの時間がとにかく短いというのが印象的でした。今までの銀行融資の場合、新規の取引だとやりとりをスタートしてから融資が実行されるまでに半年程度かかっていました。一方、Flex Capitalは初めの面談から融資を実行いただくまで約1ヶ月だったと記憶しており、スピード感を持って進めてもらった点がよかったです。

また、やりとりの中での相談にもスピーディーに対応いただけたり、提出させていただいた資料においてもFlex Capitalが「何を審査上見ようとしているのか?」が明確だったりと、ストレスなくスムーズなやりとりができました。

– ありがとうございます。逆に当社への要望はございますか?改善要望など含めてお聞きしたいです

原さん:
現状、サービスには満足している前提であえてお伝えすると、Flex Capitalとして提供できる融資のロットがもう少し大きくなると嬉しいです。例えば地方銀行など別のプレイヤーと協力して融資のロット感を増やすなどの取り組みをしてもらえると、融資されるスタートアップにとっても、融資するFlex Capitalにとっても良いのではないかと思っています。また、現在はRBF、ベンチャーデットの2商品かと思いますが、提供商品のラインナップが増えるとさらに色々な面で相談させていただけると思うので、ぜひお願いしたいです。

これからのクラスについて

– 「クラスさんのこれから」について最後に教えてください。

原さん:
世界の人々が全員、日本人と同じ暮らし方をしたら、地球が2.9個必要と言われています。このまま大量生産・大量消費を前提とした生活を続けていいはずがありません。今後の成長に向け、まずは充分な在庫を確保し、安定的な商品供給と、必要なときに必要なものをレンタルできる商品の選択肢を増やしていく予定です。

既に構築しているクラスのECプラットフォーム、自社システム、オペレーティングモデルの運用を通じて培ってきたデータおよびノウハウを活用し、新たなマネタイズ機会を創出することで、100兆円を超える広大な市場を獲得したいと考えております。

-クラスの今後の展開を楽しみにしてます!今日はありがとうございました!!

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